事務作業を外注したい。調べると「オンラインアシスタント」「事務代行」のサービスが多数出てきますが、料金体系がバラバラで比べにくい——この記事では、主要サービスの公開価格を同じ物差し(月額・月間時間・時間単価換算)に揃えて比較します。
先に結論の表です。2026年8月時点、各社公式サイトの公開価格をもとに作成しています。
サービス | 月額(税込) | 月間時間 | 時間単価換算 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
タスカル(年間) | 27,500円 | 10時間 | 約2,750円 | 最安値帯で始めやすい |
フジ子さん(PLAN20) | 65,560円 | 20時間 | 約3,278円 | 無料トライアルあり |
CASTER BIZ(BASIC 12ヶ月) | 132,000円 | 30時間 | 約4,400円 | 導入実績の規模が大きい |
時間制の実勢は時間単価およそ2,750〜4,400円。この幅がどこから生まれるのか、そして時間制という仕組み自体の得意・不得意を、順に見ていきます。
事務代行の料金体系は大きく3つ
比較の前に、事務代行の料金体系を整理しておきます。
- 時間制(月額×稼働時間): 月10〜50時間などの枠を契約する。オンラインアシスタントの主流。本記事の主対象です
- 件数制・スポット: 1件いくらの単発発注(クラウドソーシング等)。相場は1件3,000〜15,000円
- 定額制(依頼し放題): 月額固定で件数・時間の上限なし。当社リバレンスはこの型です
どの体系が合うかは依頼量と依頼の性質で決まります。外注方法の全体像(5つの方法の比較)はこちらの記事にまとめているので、時間制以外も含めて検討したい方はあわせてどうぞ。
時間単価の幅は「契約期間」で生まれる
冒頭の表で時間単価に2,750〜4,400円の幅がありましたが、これはサービス間の差だけでなく、同じサービス内でも契約期間によって単価が変わるためです。タスカルを例にすると:
プラン | 月額(税込) | 月間時間 | 時間単価換算 |
|---|---|---|---|
3ヶ月プラン | 44,000円 | 10時間 | 約4,400円 |
6ヶ月プラン | 33,000円 | 10時間 | 約3,300円 |
年間プラン | 27,500円 | 10時間 | 約2,750円 |
3ヶ月と年間で、同じ10時間が月額16,500円・単価にして1,650円も違います。フジ子さんも同様に、時間数の多いプランほど単価が下がる設計です(PLAN50は143,000円/50時間=約2,860円)。
つまり時間制で安く使う条件は「長期契約」か「大きい時間枠」。逆に言うと、「まず3ヶ月だけ試したい」「月10時間だけ」という慎重な始め方をすると、一番高い単価を払うことになります。この構造は覚えておく価値があります。
主要サービスの特徴(それぞれの強み)
各社に明確な強みがあります。
タスカル — とにかく安く始めたい会社に。月額27,500円(年間プラン)は業界最安値帯です。月10時間という小さい枠から始められるので、「外注が初めてで、まず小さく試したい」場合の入口として優れています。
フジ子さん — 試してから決めたい会社に。無料トライアルがあるのが最大の特徴です。時間制サービスは「担当者のスキルを事前に選べない」のが共通の弱点なので、契約前に実際の仕事ぶりを確認できる仕組みは合理的です。PLAN20〜50まで枠の選択肢が多いのも柔軟です。
CASTER BIZ — 実績と体制の規模で選ぶ会社に。累計6,000社以上の導入実績を公表しており、時間制サービスの中では最大手クラスです。単価は約4,400円と高めですが、大手ならではの人材層とバックアップ体制に対する対価と考えると納得感があります。
HELP YOU — チームで受けてほしい会社に。1人のアシスタントではなく平均5人前後のチーム制で対応するのが特徴で、依頼の幅が広い場合に強みがあります。時間超過時は1時間4,000円(税抜)の追加料金という明朗な設計です。
時間制の注意点: 業界側が認めている3つの弱点
比較で見落とされがちなのが、時間制という仕組み自体の制約です。以下の3点は、オンラインアシスタント業界のメディア自身がデメリットとして公表している内容です。
- 余った時間は翌月に繰り越せないのが一般的です。月20時間契約で今月12時間しか使わなければ、8時間分は消えます。依頼量に月ごとの波がある会社は、平均では足りていても「余る月と足りない月」が交互に来て、実質単価が想定より上がります
- 担当アシスタントを事前に選べない・指名できない場合があります。相性やスキルの当たり外れは契約後に分かります
- マニュアルのない業務は対応範囲外になることがあります。時間制は「決まった手順の作業を時間内でこなす」仕組みなので、手順が固まっていない業務、仕組みづくりから必要な業務とは相性が良くありません
時間制が合うケース・合わないケース
ここまでの構造を踏まえると、判断基準はシンプルです。
時間制が合うのは: 毎月の依頼量が時間で見積もれて安定している/頼む業務の手順が決まっている/月10〜50時間の範囲に収まる——この条件が揃う会社です。この場合、時間制は合理的で、上の各社から「単価・トライアル・実績」の優先順位で選べば失敗しにくいでしょう。
時間制が合わないのは: 依頼量の波が大きい(繰り越し不可が効いてくる)/マニュアルがなく、業務の整理から必要/作業の代行だけでなく、その作業自体を自動化・標準化してなくしていきたい——という会社です。この場合は、時間の枠で買う仕組みそのものが合っていないので、定額制(依頼し放題型)や、仕組みづくり込みで受けるBPOが選択肢になります。当社リバレンスの定額制は後者の型で、依頼量に上限を設けず、マニュアル整備や自動化まで含めてお受けしています(逆に、依頼が月10時間程度で安定しているなら時間制のほうが安く済みます)。
契約前のチェックリスト
どのサービスを選ぶ場合も、契約前にこの4点を文面で確認してください。
- 余った時間の扱い: 繰り越しの可否、繰り越せる場合の上限と期限
- 時間超過時の単価: 超過分が割高になるサービスもあります(HELP YOUのように明示している会社は確認が楽です)
- 対応範囲の外縁: マニュアル外の業務、急ぎの割り込み、改善提案は頼めるか
- 最低契約期間と解約条件: 単価の安いプランほど縛りが長い構造なので、途中解約の条件とセットで判断を
まとめ
- 時間制の実勢単価は2,750〜4,400円(2026年8月時点)。幅の正体は「契約期間」と「時間枠の大きさ」
- 安く始めるならタスカル、試すならフジ子さん、実績ならCASTER BIZ、チーム対応ならHELP YOU
- 時間制の構造的な弱点は繰り越し不可・担当を選べない・マニュアル外に弱いの3つ
- 依頼量に波がある/仕組みづくりから必要なら、時間制ではなく定額制BPOが選択肢
リバレンスは月額定額・依頼し放題の型で、Excel・スプレッドシート業務の代行から自動化・標準化までを一緒に進める伴走型のサービスです。「時間制と定額制、うちはどちらが合うのか」という段階のご相談だけでも構いません。サービス詳細はこちらからどうぞ。
価格はすべて2026年8月時点、各社公式サイトの公開情報に基づきます。最新の料金は各社の公式サイトでご確認ください。



