Excelやスプレッドシートの業務を外に出したい。でも「どこに頼めばいくらかかるのか」が分からない——この記事は、その相場を実額で一覧できるようにまとめたものです。

先に結論の表を置きます。2026年8月時点、各社公式サイトの公開価格をもとに作成しています(非公開の会社はその旨を明記)。

方法

費用の目安

契約形態

向いているケース

① スキルマーケット(ココナラ等)

3,000〜15,000円/件

スポット・個人

単発の表作成・マクロ修正

② オンラインアシスタント(時間制)

月27,500円〜143,000円(月10〜50時間)

月額・時間制

毎月コンスタントに事務作業がある

③ 開発会社への発注(VBA・ツール開発)

数万〜数十万円/件(要見積)

受託開発

「作って納品」してほしいツールが明確

④ 定額制BPO(依頼し放題型)

月198,000円〜

月額・定額

依頼量が多い/改善・開発まで任せたい

⑤ 人を雇う(派遣・パート・正社員)

月25〜35万円+社会保険料

雇用

社内に常駐してほしい/専任が必要

以下、それぞれの実額と「どんな人に向くか」「注意点」を順に見ていきます。


前提:「何を頼みたいか」で選択肢は変わる

外注先を探す前に、頼みたいことが次のどれに近いかを整理しておくと、選択肢が絞れます。

  • 単発の作業を片づけたい(この表を作ってほしい、このマクロを直してほしい)→ ①か③
  • 毎月発生する作業を代わりにやってほしい(集計、転記、データ整理)→ ②か④か⑤
  • 業務のやり方ごと見直してほしい(仕組み化、ツール開発、引き継ぎ整備)→ ③か④

「中身が分かるのは前任者1人だけ」というファイルを抱えている場合や、「毎回この作業に3時間かかっている」という状態なら、単発の作業代行では解決しません。作業と一緒に"仕組みの整備"まで頼める先を選ぶ必要があります。


方法①: スキルマーケット(ココナラ等)— 3,000〜15,000円/件

費用相場: 1件あたり3,000〜15,000円(2026年8月時点、ココナラのExcel作成・マクロ開発カテゴリの実売価格帯より)

個人のスキルを単発で買えるマーケットです。「この形式の表を作ってほしい」「このマクロのエラーを直してほしい」といった、要件がはっきりした単発作業なら最安の選択肢になります。

向いている人

  • 頼みたい内容を自分で言語化できる
  • 1回きり、または年に数回のスポット利用

注意点

  • 出品者のスキルは個人差が大きく、当たり外れがあります
  • 継続的な業務やファイル全体の見直しには不向きです
  • 社外秘データを個人に渡すことになるため、NDA(秘密保持契約)の扱いは事前確認が必要です

方法②: オンラインアシスタント(時間制)— 月27,500円〜143,000円

月あたりの稼働時間を決めて契約する形態です。主要各社の公開価格は以下の通りです(2026年8月時点、各社公式サイトより)。

サービス

プラン

月額(税込)

月間時間

時間単価換算

タスカル

年間プラン

27,500円

10時間

約2,750円

タスカル

6ヶ月プラン

33,000円

10時間

約3,300円

タスカル

3ヶ月プラン

44,000円

10時間

約4,400円

フジ子さん

PLAN20

65,560円

20時間

約3,278円

フジ子さん

PLAN30

97,350円

30時間

約3,245円

フジ子さん

PLAN50

143,000円

50時間

約2,860円

CASTER BIZ

BASIC 12ヶ月

132,000円

30時間

約4,400円

CASTER BIZ

BASIC 6ヶ月

145,200円

30時間

約4,840円

時間制サービスの相場観としては、時間単価おおよそ2,750〜4,400円が2026年8月時点の実勢です。契約期間が長いほど単価が下がる設計が共通しています。

各社に明確な強みがあります。とにかく安く始めるならタスカル(月額27,500円〜は最安値帯)、規模と実績で選ぶならCASTER BIZ(累計6,000社以上の導入実績を公表)、まず試したいならフジ子さん(無料トライアルあり)。Excel作業に限らず、秘書・経理・総務まで幅広く頼めるのがこの形態の魅力です。

向いている人

  • 毎月の依頼量が時間で見積もれる(月10〜50時間程度)
  • 頼む業務の手順がある程度決まっている

注意点

  • 余った時間は翌月に繰り越せないのが一般的です。依頼量が月によって波がある場合、使い切れない月が発生します
  • 担当アシスタントのスキルを事前に選べない・指名できない場合があります
  • マニュアルのない業務、仕組みづくりから必要な業務は対応範囲外になることがあります

(注意点の3項目は、オンラインアシスタント業界のメディア自身がデメリットとして公表している内容です)


方法③: 開発会社への発注(VBA・マクロ・ツール開発)— 数万〜数十万円/件

「毎回手作業でやっている集計を、ボタン1つで終わるようにしてほしい」——作ってほしいものが明確なら、VBA・マクロ開発を受託する会社に発注する方法があります。Excel特化の専門会社(EXCEL女子、ウプシロン等)がこの領域です。

費用相場: 案件の複雑さによる見積制が基本です。目安として、スキルマーケットの個人発注で3,000〜15,000円/件の簡易マクロが、開発会社では要件定義・テスト・保守を含めて数万〜数十万円になります。なお、料金を非公開とし「相談後に見積」とする会社も多いため(EXCEL女子は料金非公開・相談誘導型)、公開価格だけでの比較はできないのが実情です。

向いている人

  • 作りたいツールの完成形がイメージできている
  • 納品後の運用は自社で回せる

注意点

  • 「作って納品」型のため、納品後にファイルを触れる人が社内にいないと、また"誰も分からないファイル"が1つ増えることになります。保守契約の有無と費用は契約前に必ず確認してください
  • 要件が曖昧なまま発注すると、見積もりと成果物が噛み合わないリスクがあります

方法④: 定額制BPO(依頼し放題型)— 月198,000円〜

時間制ではなく、月額定額で依頼件数・時間に上限を設けない形態です。当社リバレンスの「Excel・スプレッドシート業務 月額定額 依頼し放題」(月額198,000円〜)がこの型にあたります。

時間制との構造的な違いは3つあります。

  1. 「余った時間」という概念がない。時間制の代表的なデメリットである繰り越し不可の問題が、定額制では構造的に発生しません。依頼量に波がある会社でも、月をまたいで平準化できます
  2. 作業代行と仕組みづくりを分けない。毎月の集計作業を受けながら、同時にその作業自体をGASやツールで自動化していく——「作業を頼んだら、作業がなくなっていく」方向に進められます。マニュアルがない状態からでも、マニュアル整備込みで受けられます
  3. 付き合いが長くなるほど、御社への理解が蓄積していく。これが最大の違いです。単発の外注は依頼のたびに説明が必要ですが、伴走型の定額契約では、業務を任せていただく過程で「この会社はどんな業務フローで、どこに無駄があり、誰が何に困っているか」の理解が私たち側に積み上がっていきます。だから2件目、3件目の依頼ほど話が早くなり、頼まれた作業の代行にとどまらず「実はこの隣の業務もまとめて効率化できます」という提案が可能になる。1つの作業の外注先ではなく、会社全体の効率化を一緒に進めるパートナーとして機能するのが、この形態の本質的な価値です

向いている人

  • 依頼したい業務が複数あり、月の依頼量が多い(または波がある)
  • 作業の代行だけでなく、業務の標準化・自動化まで進めたい
  • 担当者の退職で「止まる業務」をなくしたい

注意点

  • 月額の絶対額は時間制より高くなります。依頼量が月10時間程度で安定しているなら、時間制のほうが安く済みます
  • 常駐は前提としないため、オフィスに人が来てほしい場合は⑤が選択肢になります

方法⑤: 人を雇う(派遣・パート・正社員)— 月25〜35万円+社会保険料

事務スタッフを1人雇用する場合、給与だけで月25〜35万円、これに社会保険料の会社負担(給与の約15%)、採用費、教育期間のコストが上乗せされます。

向いている人

  • 常駐・専任が必要(来客対応、紙の書類、電話など、リモートで完結しない業務がある)
  • 業務量が1人分フルタイムで確実にある

注意点

  • 採用してもExcelスキルの高い人が来るとは限りません。スキルの見極めは採用面接では難しいのが実情です
  • 1人に業務が集中すると、その人の退職と同時に業務が止まります。「引き継ぎは『あとはあのファイル見て』で終わった」——外注検討のきっかけとして、実際によく伺う状況です

失敗しないための3つのチェックポイント

どの方法を選ぶにしても、契約前に確認すべき点は共通しています。

  1. 「時間」を買うのか「結果」を買うのか。時間制は稼働時間への対価、開発発注は成果物への対価、定額BPOは業務が回り続ける状態への対価です。買っているものが違うので、時間単価だけの比較は判断を誤ります
  2. 成果物の権利とデータの扱い。作ってもらったツールやシートの権利は誰のものか、契約終了時にデータはどう返却されるか。ここが曖昧な契約は、後で身動きが取れなくなります
  3. 「頼めないこと」を先に聞く。マニュアル外の業務、仕組みの改善提案、急ぎの割り込み依頼——対応範囲の外縁を契約前に確認しておくと、期待値のズレを防げます

まとめ: 単発なら①、定量なら②、仕組みごとなら④

  • 単発・スポット → ① スキルマーケット(3,000〜15,000円/件)
  • 毎月決まった量の作業 → ② オンラインアシスタント(月27,500円〜、時間単価2,750〜4,400円が実勢)
  • 作ってほしいツールが明確 → ③ 開発会社(見積制)
  • 依頼量が多い・波がある・仕組み化まで → ④ 定額制BPO(月198,000円〜)
  • 常駐・専任が必要 → ⑤ 雇用(月25〜35万円+社保)

リバレンスは④の定額制BPOとして、Excel・スプレッドシート業務の代行から自動化・標準化までを月額定額でお受けしています。作業をお預かりしながら御社の業務への理解を深め、会社全体の効率化を一緒に進めていく伴走型のサービスです。「何をどう頼めばいいか分からない」段階のご相談だけでも構いません。サービスの詳細はこちらからご覧いただけます。


価格はすべて2026年8月時点、各社公式サイトの公開情報に基づきます。最新の料金は各社の公式サイトでご確認ください。